代表あいさつ

Photo Credit : Hans Jørgen Hjemdal

インタビュー自分史のライフストーラー企画代表、山田風音(かずね)です。ここでは私がどのような想いでこの働きを始めたかをお話させていただければと思います。

ライフストーラー企画を立ち上げる経緯

私はキリスト教の家庭に生まれ育ち、小さいころから教会に通っていました。そこでは牧師先生の聖書の話の時間だけではなく、時には牧師ではない一般の信者さんが神様との出会いや人生の歩みについて話す「あかし」と呼ばれる時間もあります。幼い頃から教会に行っていた私は聖書の話とともに様々な人のストーリーを聞きながら育ちました。

しかし成長し自分自身が色々な人生経験を重ねるにつれ、教会で語られる人々のストーリーが薄っぺらく感じられるようになりました。いつも同じ結論で面白くないし、何よりもリアリティーがないと思ったのです。

一人の人間の人生は教会で語られるような単純明快なものではなく、本当はもっと複雑で入り組んでいるのではないか? もし神様が本当に人間と共に歩んでおられるのなら、一人一人のストーリーはもっと個性的で豊かなものなのではないか?

「教会で語られるような上澄みのストーリーではなくて、もっとリアルで全人格的なストーリーに触れたい。」

そんな風に思っていた20代の中頃、興味深いアイディアが浮かんできました。

テレビ番組の「徹子の部屋」のように、相手にその人の生い立ちや人となり、人生経験などをインタビューの形式で聞き出したら面白いのではないか?

周りに賛同してくださる方が現れ、不定期で私が人生の先輩方にお話を伺う「風音の部屋、ライフストーリーに聞く会」が始まりました。毎回、私が予想する以上の盛り上がりになります。

普段は自分から話さない物静かな方が、インタビュー形式で1時間半でも2時間でも喜んでお話してくださいました。以前からその方を知っていた方々やご家族が「今まで知らなかった新しい一面を知れた」と驚き喜んでくださいました。「これが最後の機会かもしれないから」と、今まで内に秘めてきたことを打ち明けてくださる方もいました。

また「風音の部屋」と平行して、個人のブログにインタビュー記事を書くことを始めました。こちらは「仮名」「フィンクション化」して個人が特定できない形にすることを条件にきれいごとではない赤裸々なストーリーを語ってもらいました。多くの反響を頂き、飾り気のない率直なストーリーが持つ影響力を知りました。

私自身がうつを経験し、カウンセリングの中で「自分の人生を語りなおす」という経験をしたことも大きな影響を与えていると思います。

私たちが普段、じっくりと自分の歩みを思い起こす機会はありません。またこれまでの自分の経験の豊かさや貴重さに気が付くこともほとんどありません。いつの間にか

「私がいなくなっても代わりはいくらでもいる」
「誰も私の人生の歩みなど興味を持っていないし、面白くもないだろう」

と思い込んでしまいます。

しかし、私がインタビューを通して毎回例外なく見出すのは、それとは全く逆の事実です。


「あなたの代わりにあなたの人生を語れる人など誰もいません。」



大げさに聞こえるかもしれませんが、あなたにとっては当たり前のご自身の歩みが、実は他の人々にとっては励ましになり、慰めになり、また生きる力になります。私は実際にインタビューを通して「一人の方のストーリーの持つ力」を体験してきました。

一人の方の歩みを丁寧に引き出し、聞き出してその方の豊かさや尊厳を多くの人々と分かち合いたい。この情熱やスキルをもっと多くの方々のために用いたいと、2018年1月にライフストーラー企画を立ち上げました。

「ライフストーラー企画」の名前について

「ライフストーラー」という名前には2つの「祈り」を込めています。

1)「あなたのかけがえのないライフストーリーを扱うプロでありたい」という祈り

英語の“-er”という綴りには「~に携わる人」という意味があります。「ライフストーリー」に携わるプロになる、という決意を込めて「ライフストーラー」と名付けました。ライフストーラー企画は単に書籍や出版を扱う事業ではありません。あくまであなたのかけがえのない人生の物語を扱うプロフェッショナルであり、あなたの人生を心から肯定し応援することが一番のゴールです。

2)「たくさんのストーリーを蓄える者となりたい」という祈り

似た発音で綴りの違うストアラー“storer”という言葉には「貯蔵庫」や「倉庫の管理人」という意味があります。

必要な知識や情報は検索すればすぐに見つかります。しかし生身の人間の生き様というのは検索では決してわかりませんし、文字情報だけで伝わるものでもありません。みなさまの表情や息遣い、雰囲気などを全身で感じ取り尊いストーリーを自分の全存在をかけて蓄える者でありたいと祈っています。

人生の先輩方の歩みはそのまま家族の歴史、地域の歴史、ひいてはこの国の歴史です。皆様から受け継ぐ生涯の歩みは、これからの激動の時代を乗り越えるための大切な財産になります。また過去の戦争の過ちを繰り返さないためにも、歴史を蓄えるものとなりたいと願っています。

ライフストーラーの「価値観」

新約聖書の中に「あなたは神の作品、それも最高傑作である」という言葉があります。これがライフストーラー企画の価値観の核心です。

ライフストーラー企画はただ単に書籍を制作、出版する事業ではありません。お一人お一人に丁寧に聞き代筆する、また1冊から心を込めて印刷や製本、装丁する。それを通して「あなたの人生は残す価値のある、ユニークで大切な神の作品です」と心から心にお伝えしたいのです。

「つまらない人生などないし、残すに値しない人生などありません。あなたの人生の歩みはユニークで価値のある神の最高傑作であり、あなたは愛されています。」

実際に納品する書籍を通して、また態度と誠意を通してこのメッセージをお伝えする。それがライフストーラー企画のゴールです。それは皆様のライフストーリーの本当の著者である神ご自身の喜びを皆さまと分かち合うことでもあります。

「自分の人生などつまらないから…」「予算がないから…」とあきらめないでください。ライフストーラー企画があなたの人生を形にし、肯定し、励ますお手伝いをいたします。

本を出したいとは思えなくても、予算がなくても、是非一度ご連絡ください。ライフストーラー企画はあなたの思いに応えられるよう知恵を絞り精いっぱい努力させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

ライフストーラー企画代表 インタビュアー
山田 風音(かずね)

ご連絡やご相談はこちらからお気軽に

代表プロフィール

山田 風音(かずね)

ライフストーラー企画代表・インタビュアー
自分史ライター
元シェアハウスチャプレン
保育士・幼稚園教諭第一種免許
(社)終活カウンセラー協会認定 終活カウンセラー初級

愛知県生まれ、新潟市在住。九州大学芸術工学部音響設計学科を卒業後、宣教師としてオーストラリアのブリスベン市に派遣され、主に留学生支援の働きに携わる。

帰国後は保育士、幼稚園教諭として学童保育スタッフ、公立保育園、私立認定こども園でたくさんの子どもたちや保護者の方のお話に耳を傾ける。

2018年に独立、一人でも多くの方に人生の尊さや価値を実感していただきたい、と「ライフストーラー企画」を立ち上げる。

趣味はサイクリング、読書、ピアノ演奏。愛車はGiantのクロスバイクEscape R3。新潟シャロームキリスト教会会員、ピアニスト。

代表からのメッセージ