医療や介護とライフストーリー

こんにちは、ライフストーラー企画の山田風音(かずね)です。名古屋はだいぶ温かくなりましたが、花粉も舞っているみたいで色々症状が出てきました。春の訪れを素直に喜べないのが悲しい…。さて、今回はライフストーリーをまとめることの実際的な効果について書かいてみました。ずばり「医療や介護とライフストーリー」の関係です。「え、そんなこと関係ないのでは?」と思われる方が多いかもしれませんが、決してそんなことはありません。


あなたが介護が必要になったとき、あるいは入院をしなければいけなくなったときを考えてみてください。家族がいつでも周りにいてくれるわけではありません。自分のお世話をしてくれるのは看護師さんだったり介護士さんだったりします。彼らはプロとして誇りを持って仕事をしており、確かな技術をもってあなたをサポートしてくれます。でも、看護師さんも介護士さんもあなたのこれまでの歩みを知っているわけではありません。もしかしたら自分自身がどういう人であるのか、どういうところを通ってきたのかをもはや自分自身で伝えることができない状況になるかもしれません。

愛着や心遣いは、相手がどのような人でどのようなストーリーを歩んできたかを知るところから芽生えます。その人のことを何も知らないよりは、少しでも知っていた方が、その分相手に寄り添うことができます。それは、資格を持っている看護師さんや介護士さんも同じです。

たとえ自分自身のことをうまく説明できなくなってしまったとしても、家族の写真や自分の歩みを簡単にまとめた年表がベッドサイドに置いてあるだけで病院や施設のスタッフはあなたのことを知ることができます。ライフストーリーを綴ったものが置いてあれば、ゆっくり読む時間はなくてもパラパラとめくってくれるかもしれません。それだけでもあなたの人となりが、そしてこれまで歩んできた旅路がずいぶん伝わるはずです。そしてそれだけでも看護師さんや介護士さんはあなたに寄り添いやすくなります。

ライフストーリーを綴ることは「歴史を残す」「家族への想いを伝える」という深くて豊かな意義はもちろん、「医療スタッフや介護スタッフとの橋渡し」「記憶を呼び起こすことによって脳の働きを活性化させる」といった実際的な利点もたくさんあるのです。少しずつでも取り組んでみませんか? またその時に、ライフストーラー企画で少しでもお手伝いできることがあれば是非お問い合わせください。ライフストーラー企画ではお一人お一人の「残したい」という想いを大切にしています。

今回も目を通してくださりありがとうございました! ご意見やご感想など、どんなことでもお問い合わせフォームから送ってください! 感謝しつつ…。

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