ライフストーラー企画をはじめるいきさつ (2)

こんにちは、ライフストーラー企画の山田風音です。今日は前回の続きで、私がライフストーラー企画を始めたいきさつを書かせていただきます。

~質問の力~

大学生の時にある牧師先生に聖書を読む秘訣を教えていただきました。「よく聖書を読む秘訣は、いい質問をすることだ」と。

なぜ聖書記者はこの表現を使ったのだろう? このときに登場人物はどんな気持ちになったのだろう? この物語は当時の人々にはどんな意味があったのだろう? クリスチャンじゃない人はこの箇所をどう読むのだろう?

聖書と対峙して問いを繰り返すうちに今まで気がつかなかったような新しい世界が目の前に開けてくる、そんな体験を何度もしてきました。

私は大学を卒業してしばらく、オーストラリアで短期宣教師として奉仕をさせていただきました。しかし初めは全然英語がしゃべれずに、ずいぶん苦労しました。会話がなかなか続かなくて気まずい思いをすることも多くありました。そんな時にある方が教えてくださったのが、こちらからどんどん質問をするという方法でした。「なぜ」とか「どうして」等という質問を投げかけると相手は喜んで応えてくれる。そうするとこちらはたくさん喋れなくても会話は成立する。そういうことでした。

また数年前に心身ともに調子を崩し、カウンセリングを受けることになりました。カウンセラーの方が自分では思いもよらないような質問によって、新しい視点をたくさんいただきました。そしてそれは、苦しいところから回復する大きな力となりました。

実は何を隠そう、私は人に質問を投げかけることが(本当は)大好きです。(あんまり質問しすぎると嫌われるかなと思って自粛していますが…。)ときに突拍子もない質問をして相手を困らせてしまうようなこともありますが、新鮮な切り口で物事を見ることができる、そんな質問の力を私自身は知っています。そして的を得た質問を投げかけるという事は「私はあなたのことに興味があります、あなたのことをもっと知りたいと思っています」と言うメタメッセージを発信する最良の方法の1つだと思っています。

自分ひとりで自分史を書くのとは違い、誰かに質問をしてもらいながら自分の人生を振り返っていくことで、それまで全く思いもよらなかったような新しい視点を提供できる。そう思っています。

(次へ続く)

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